G4のjazzblog

ジャズに人生の半分を捧げた、ノーフレンドオッさん

神成録音は神の音!?

 

ミッドナイト・シュガー

ミッドナイト・シュガー

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山本剛の「Mignight Sugar」にゾッコンである。

 

録音は1974年。その年はエクソシストが上映され、長嶋茂雄が引退。セブンイレブン一号店が豊洲に出店された年だ。

 

そんな時期に現代の最新録音も真っ青な「音」がこのアルバムに収められている。当時30才の新鋭、神成芳彦氏その人によって。

 

これ半世紀も前の音ですからね。知らない人に聴かせたら10人中10人は最近の録音だって思うんじゃないですかね。というかそうであって欲しい(笑)

 

もちろんブルーノート、コンテンポラリー、ECMといった「音」で聴かせるレーベルはいっぱいあるけども、良い意味での「リアル」な音は「Three Blind Mice (TBM)」の専売特許、まさに神の音だ。

 

一曲目「Midnight Sugar」、タイトルに反して全然甘くない。ベースの一音目「ボーン」の音がやたら近い。

 

「ボーン」などという自分の表現力の無さが恨めしい。ほんとベースの重さそののものが乗っかってくるような「ゴーン」という感じだ。

 

僕の敬愛する某ジャズ喫茶店主が、ジョン・ライト「South Side Soul」評でこう言ってる。

 

「ジャズに白人も黒人もないと思うが、このレコードを聴かされて、ジャズは黒人のものだと言われたら納得するしかない」

 

僕は「Midnight Sugar」を聴いて声を大にして言いたい。「日本人もやれるぞ」ってね。

 

山本剛は僕の父親と同世代。現在もプレーを続けてる模様。頑張ってほしいものである。