G4のjazzblog

ジャズに人生の半分を捧げた、ノーフレンドオッさん

デブっちょおじさんの面目躍如

タビー・ヘイズを形容する時、「パワフル」という言葉がぴったりである。

 

サックスは勿論の事、体もデカい。イギリス人だからガリガリな労働者風を想像するが全くの真逆である。

 

あのイギリスで一体何食ったらこんな音が出るんだろう。フィッシュアンドチップスでないことだけは間違いない。

 

デカくて、張りがあって、スムーズな音運びで苦しそうな素振りはいつも見せない。簡単に情緒に流れずに自己を表現出来る素晴らしいアーティストである。

 

タビーの作品では「Mexican Green」が大好きだ。シンプルなワンホーンで縦横無尽に駆け抜ける。美味しい演奏の宝庫である。

 

特に4曲目「The Second City Steamer」は圧巻である。タンギングがこんな速い曲も中々ない。そして軽快である。

 

米国でこれだけやれるアーティストは誰だろう?と考える。

 

ロリンズは豪放さでは勝るが、軽やかさに欠ける。調子の良い時のキャノンボールが近いか・・ちょっと近しい面子が思い浮かばない。僕のジャズ観もまだまだだ。

 

こうして見るとジャズは米国のものといつも思いながらも、世界中には未知の素晴らしいアーティストがいっぱいいる事にワクワクしてしまう。それと同時にタビー程の腕前でもメジャーになり切れてないのは残念に思う。

 

ワクワクといえば、息子が陸上の地区大会で入賞して県大会行きを決めた。

 

のし上がって、タビーよりも世に名を馳せて欲しいものである。

 

Mexican Green

Mexican Green

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