G4のjazzblog

ジャズに人生の半分を捧げた、ノーフレンドオッさん

ウェストコーストの効能

治りかけが一番辛い。

 

コロナワクチンを打ってから2日目。1日で治ると踏んでいた僕は絶賛トイレに向かってリバース中である。

 

昨日から2時間以上寝れてない。泣く程しんどい。トイレに向かうのは5回目。もう胃液すら出ない(汚い話でホント申し訳ない)

 

4回目のワクチンは止めようと心に誓った。

 

こういう時こそジャズを聴くのが僕のルーティンである。辛い時こそ自分を奮い立たせる必要があるからだ。

 

今日のセレクトは何にしようと悩むが、ダメージを受けてる今は選ぶ気力がない。目を瞑って700枚はあるCD棚に向かう。当てずっぽうで一枚選ぶ。

 

チェット・ベイカーアート・ペッパーの共作、「The Route」である。この作品はチェットとアートの大物2人が入っているのは勿論の事、テナーにリッチー・カミューカを入れたウェストコーストジャズの意欲作である。

 

1956年といえばホーン奏者の面々は最も脂ののってる時代だ。レベルが高いのは言うまでもない。

 

4曲目の「Minor Yours」を再生する。ウェストコーストは明るい曲想が割合多いからつまらないモノが多いが、これは当たりだ。

 

アート・チェット・リッチーの順にソロを取るが甲乙つけ難い。

 

この作品が美味しいのは他にも理由がある。何とホーン奏者全員にソロ曲が与えられているのだ。

 

8曲目がペッパー、9曲目がチェット、10曲目がリッチーとなっている。お気に入りは10曲目の「If I Should Lose You」である。

 

この曲でテナーといえばハンク・モブレーブルーノート盤が有名であるが、今の気分でいえばカラッと仕上がっているこちらに軍配が上がる。

 

全曲聴き終え良いジャズを聴いたな、と思った反面、思いの外リズム陣がドライブしており胃に響いていたのだ。

 

トイレに掛け込みまた繰り返している。トホホ・・。