G4のjazzblog

ジャズに人生の半分を捧げた、ノーフレンドオッさん

清涼剤マイルス

クッキン(SHM-CD)

クッキン(SHM-CD)

ワクチン後の熱が酷い。

 

皮肉っぽい僕は普段の平熱は基本35℃台。酷いきは34.9℃なんてのがある。「僕さん結構冷たいっすよねw」と言われるが、まさに心体共にその通りだと思う。

 

そんな僕が今38.7℃。12時にシンドくて早退した段階で37.6℃だったから順調に伸びている。

 

こういうのは現在掛けている「20年米国債ベア」でやって欲しい。昨日からの乱高下で胸も心なしか苦しいし、独りで心細い。

 

こんな時はマイルスのバラードで身も心も落ち着かせるに限る。「Cookin'」をターンテーブルに載せ、A面「My Funny Valentine」に針を合わせる。

 

プチプチと鳴るノイズが心地よい。レッド・ガーランドのシングルトーンとフィリー・ジョーのブラッシングに導かれ、マイルスがソッと入ってくる。

 

低音で鳴らすトランペットの響きは、他のトランペッターには無い都会的な雰囲気を秘めており名演である。

 

別枠で紹介したい曲がある。アニメ「カウボーイビバップ」にFarewell Blues」という曲だ。これは「My Funny Valentine」と「So What」のいいとこ取りをしたものだ。

 

2分46秒という短い為、サントラの域を出ないが、マイルスが生きて「普通のジャズ」を続けてたらこんな感じか、っていつも思っている。

 

「アニメ」という色眼鏡を外して聴いてみて欲しい。ジャズファンならきっと気にいるはずだ。

 

聴き終えると幾分か熱が下がったような気がする。マイルスのバラードはホント良い清涼剤だ。

 

勿論この後のコルトレーンの粗野なテナーはNGだ。僕は次曲に入る前に針を上げた。