G4のjazzblog

ジャズに人生の半分を捧げた、ノーフレンドオッさん

ニューポートへ行きたいか〜!?

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ハッキリ言ってコルトレーンが好きだ。無茶苦茶カッコいい。エコ贔屓に心酔しているレベルだ。

 

僕のジャズ部屋には特注でこさえた造り棚がある。その中央に、コルトレーンがサックスを吹き上げる写真を表紙にした中平穂積氏の「Jazz Giant 1961-2002」が鎮座している。

 

ホントカッコいい。

 

ご多聞に漏れず、「名盤100選」や「ジャズ入門」からジャズを勉強し始めた僕は当然コルトレーンを真っ先に知る。

 

そうして買ったコルトレーン一枚目はブルーノートの「Blue Train」だった。メロディアスとは言いがたいハードなジャズだが、他のハードバップと違い何故か妙に引き付けられるものがあった。

 

当時は「モーガンのラッパがこのアルバムの核だ!」なんて本気で大真面目に思ってた。ホント恥ずかしい。

 

さて、コルトレーンは数多くのアルバムを発表しており、その辺の有象無象を軽くケチらすようなホンモノの内容ばかりだ。

 

その中でも1963年に録られた「My Favorite Things:Coltrane At Newport」を僕は推す。以前はサイケなジャケットが最高にイカしている「selflessness」が有名だった。

 

この日のニューポートの天候はお世辞にも快晴とはいかなかった。だが、司会のアナウンスからコルトレーンがスッ・・とテナーを鳴らす。

 

雲の切れ間から光が差し込むが如く名曲「I Want To Talk About You」。58年「Soultrane」版と比べて幾分かテンポが速い。

 

ドラムのロイ・ヘインズの影響だろう。ドラムの引き締まった音も相まってバラード特有の甘さには流れない。

 

圧巻は中盤からのコルトレーンのテナーソロ。6分15秒からの約3分。目を閉じて聴き入ってしまう。

 

そうしてすぐに待ってましたの「マイフェイバリット」。テナーでちょっとテーマをブリっと吹いてすぐにソプラノに切り替えるのがなんだか微笑ましい。

 

この後もブリブリと吹きまくり、そのままこちらも名曲「インプレッションズ」を20分吹きまくる。

 

休日に嫁さんと子供が出掛けると、僕のオーディオゴールデンタイムが始まる。意を決し僕はアンプの目盛りを9:30まで上げる。ご近所迷惑スレスレのライン。コルトレーンが眼前に現れる。

 

コーヒー片手に優雅なひととき。こういう時ビールをグイッといければ、1963年のあの頃のニューポートにトリップ出来るのにー、と常々思ってる。

 

唐突だがビールが苦手だ。何故なら大学時代の飲み会で、一気したビールを好きな娘のマフラーに誤ってリバースして泣かれたからだ。(実話)

 

この話をすると大抵の人は酒を勧めなくなるのでホント助かっている。